弊社は「食×AI×地方創生」を目指し、生成AIを活用して地方の生産者、食品メーカーが持続可能な経営を確立できるようサポートいたします。
先日、とある障がい者就労支援施設の運営団体から自分たちで育てている無農薬の青ばた大豆を使った商品開発のお話をいただきました。
今回は目指すべき販路が明確にある中での商品開発の案件になります。
そこで商品開発の初期段階で、どのように生成AIを活用するのか、一連の流れをシミュレートしてみたいと思います。
まず、ChatGPTなどのテキスト生成AIに、自社の情報、使用する原料の情報、想定販路の情報など分かっている範囲の前提条件を記載して、商品アイデアを出してもらいます。
そうすると下記のような結果が出てきます。
前提条件を入れてアイデア出ししてもらうことで、障がい者就労支援施設に適した商品アイデアを出してくれました。
本来であれば市場調査をこの前後に行う必要がありますが、今回は省略して先に進めます。
続いて、それぞれの商品名とキャッチコピーの候補、想定されるリスクと原材料を挙げてもらいました。
商品名やキャッチコピーは現段階では参考程度にしておいて、リスクについては結構専門的な内容まで挙げてくれていることが分かります。
今回は障がい者就労支援施設にフリーズドライの設備があるということでしたので、フリーズドライスープに絞って話を進めてみます。
想定販路は食の安心・安全について意識の高い、健康志向の強い利用者を抱えるところなので、青ばた大豆のフリーズドライスープについて、その販路を想定したマーケティングの4P戦略を考えてもらいました。
次に、想定販路以外にピックアップしてもらった販路の1つとして「健康志向のスーパー・食料品店」を取り上げ、ここのバイヤーに提出する提案書のベースを作ってもらいました。
新しい商品を出してもすでに競合が存在しているか、新たに参入してくる企業があります。
いい商品を作れば売れるという甘い世界ではないので、しっかり競争環境の分析を行っておく必要があるため、5フォース分析を行ってもらいます。
最後に5フォース分析の結果を踏まえて、大手企業の商品との差別化の方向性を探ってもらいました。
こうしてみると、小さな企業や団体でも大手企業の商品との差別化の方向性はいろいろあることが分かります。
このように、商品開発の初期段階で生成AIを活用することによって、自分たちだけでは思いつかなかったアイデアを出してもらえたり、商品名やキャッチコピーを考えてもらえたり、マーケティング戦略の方向性も出してもらえます。
思考の抜けや漏れを未然に防ぐことにも繋がります。
ただし、生成AIのアイデアを鵜呑みにすれば売れる商品を作れるというものでもなく、参考にしながら1つ1つ丁寧に進めていくことで、売れる可能性を高めていくことができます。
また、生成AIを利用する際にはプロンプトと呼ばれる指示・命令文を作る必要があります。このプロンプトの精度によって、出てくる結果の精度にも大きな違いが出てきます。
ここにはマーケティングの基礎知識も必要で、マーケティング用語やフレームワークを理解していると得たい結果に早く辿り着くことができます。
繰り返しにはなりますが、弊社では「食×AI×地方創生」を目指し、生成AIを活用して地方の生産者、食品メーカーが持続可能な経営を確立できるようサポートいたします。 → 詳しくはこちらをご参照ください。
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