2017年6月11日

食の安全

「食の安全」について

人が口にする「食」が安全であることは当たり前のことであり、安全でない「食」が流通することは止めなければなりません。

しかし、近年「食の安全」を脅かす事件や事故が数多く発生し、漠然とした不安感が渦巻いています。

弊社は食に関わる事業者として、「食の安全」を徹底して守り、客観的なデータとして示すことによって、「安全」だけでなく「安心」を得られるように努めます。

 

「第三者認証」について

ある時期から生産者の顔が見える野菜というものがスーパーの野菜売り場に並ぶようになりました。生産者の顔写真が掲示されることによって、買う方にとっての安心感醸成に多少の効果はあったかと思います。しかし、生産者の名前や顔写真だけでは安全の証明にはなりません。

農業分野には農業生産工程管理(GAP:Good Agricultural Practice)という制度があります。GAPとは、農業生産活動を行う上で必要な関係法令等の内容に則して定められる点検項目に沿って、農業生産活動の各工程の正確な実施、記録、点検及び評価を行うことによる持続的な改善活動のことです。

このGAPの第三者認証として、Global G.A.P.やJGAPがあります。

一方、加工食品の分野においても、HACCP(ハサップ、ハセップ)という認証制度があります。

HACCPとは、食品の製造・加工工程のあらゆる段階で発生するおそれのある微生物汚染等の危害をあらかじめ分析し、その結果に基づいて、製造工程のどの段階でどのような対策を講じればより安全な製品を得ることができるかという重要管理点を定め、これを連続的に監視することにより製品の安全を確保する衛生管理の手法です。

弊社では、生産者や食品メーカーに対してこれらの第三者認証の取得を推奨し、その支援を行います。そして、第三者認証が取得できている生産者、食品メーカーの商品を積極的にお取り扱いいたします。

 

「福島の食の現状」について

2011年3月に発生した福島第1原子力発電所の事故により、多くの放射性物質が放出されました。

この事故により放出された放射性物質のうち、主なものはヨウ素131とセシウム134、セシウム137です。このうち、ヨウ素131の半減期は8日であるためすでに消失していると考えられ、セシウム134の半減期も2年であるためかなり減少していると考えられます。一方のセシウム137の半減期は30年と長いため継続的に検査が行われています。(ストロンチウムとプルトニウムについては、「厚生労働省は平成25年、本県の浜通り、中通り、会津を含む全国12地域で実際に市販されている食品、飲料水に含まれている放射性ストロンチウムおよびプルトニウムの測定を行っています。その結果、放射性ストロンチウムは20サンプルのうち7サンプルで検出されましたが、これらは全て平成23年3月の福島第一原子力発電所事故以前のレベルであり、プルトニウムは全てのサンプルにおいて検出限界値未満でした。」(長崎大学原爆後障害医療研究所『放射線・放射性物質Q&A(3)』より抜粋)とあります。)

いわき市農林水産部が運営する「魅力アップ!いわき情報局」には、放射性物質の測定方法および直近の測定データが公開されています。(放射能についての様々な基礎知識はこちらのサイトにまとまっています。)

2017年6月現在、ほとんどの農産物・水産物が基準値より下の「検出限界値未満」となっており、いわきから出荷される食品はすべて安全です。